〜演習中やクレーン作業時の落雷リスクから隊員を守り、WBGTのリアルタイム共有で熱中症を予防〜
NXTech株式会社(本社:東京都虎ノ門、代表取締役:廣沢利英)は、陸上自衛隊施設学校において、雷検知・予報IoT「みまわり伝書鳩」を用いたPoC(実証実験)を2026年8月より開始いたします。
本システムは、雷検知・予報、熱中症指標(WBGT)、気象計測といった現場の安全管理に必要な情報を一元化し、クラウド上でリアルタイムに管理し、危険が迫った際には管理者へ自動通知するだけでなく、積層灯やスピーカーを通じて現場にいる方々へも直接注意喚起を行うことができるIoTクラウドシステムです。
■ 導入の背景:過酷な教育訓練環境における安全確保
陸上自衛隊施設学校は、土木・建築・重機操作・架橋等を担う施設科部隊の運用に必要な知識や技能の教育訓練を行う機関です。野外での過酷な演習や、クレーン車などの大型重機を使用した作業が頻繁に実施されるため、天候の急変、特に「落雷」や夏の「熱中症」、異常気象による「風速や雨量」は隊員の命に関わる重大なリスク要因となります。
本PoCでは、現場の気象環境をリアルタイムに可視化し、目視では困難な落雷や熱中症の危険を事前にお知らせする「みまわり伝書鳩」を導入することで、厳格な安全基準が求められる防衛機関における教育訓練の安全管理オペレーションのさらなる強化を目指します。
■ 本PoCの実証内容
本実証実験では、施設科特有の訓練環境に合わせて、以下の3点を重点的に検証いたします。
- 演習中の落雷に対する安全対策
野外演習中に雷雲の接近をいち早く察知するため、半径40km圏内の雷雲を捉える「雷検知機能」と、60分先までの「雷予報(雷ナウキャスト)」を活用します。雷鳴が聞こえる前や、目視で確認できない段階から危険を察知し、隊員の迅速な避難行動や演習の一時中断といった安全確保の判断にどう貢献できるかを検証します。 - 高所作業時(クレーン作業など)の落雷に対する安全対策
施設科の教育訓練で実施されるクレーン作業等の高所作業においては、重機や機材自体が落雷の標的になりやすいという極めて高いリスクが伴います。高精度な雷検知・予報データを元に、作業の即時停止や退避の判断基準としての有効性を実証し、落雷による事故を未然に防ぎます。 - WBGTや気象状況のリアルタイム計測と共有
夏の過酷な訓練環境における熱中症対策として、WBGT(暑さ指数)や、雨量、風速、風向などの気象状況をリアルタイムに計測します。取得したデータはクラウドを通じて教官や指揮官へ即座に共有され、現場の状況に応じた適切な水分補給の指示、休憩の確保、訓練計画の柔軟な変更に役立てられます。

左:教育部補給整備教官室 新原室長2等陸佐
右:教育部補給整備教官室 菊池班長1等陸尉
■ 今後の展望
NXTechは、今回の陸上自衛隊施設学校様におけるPoCを通じて、人命を守るための厳格な安全基準が求められる現場での実運用ノウハウとフィードバックを蓄積してまいります。得られた知見を今後の機能改善に活かし、あらゆる過酷な屋外現場の安全管理DXを支援してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
デジタル事業部 営業本部 部長 小林 誠
TEL:042-523-1177
Mail:m.kobayashi2@nxtech.co.jp
陸上自衛隊施設学校勝田駐屯地にて雷検知・予報IoT「みまわり伝書鳩」のPoCを8月より開始